2008年06月10日

サブプライム、まだまだ続く損失計上

 08年6月になるとさすがにサブプライム問題に関する報道もかなり減ってきた。サブプライム問題では「最悪期は脱した」とポールソン米財務長官は見ているようだが、とんでもない。関連損失はまだまだ拡大している。

 米大手証券のリーマン・ブラザーズは9日に3〜5月期の決算を発表。これによると約28億ドル(2,900億円強)の赤字になるという。あわせて60億ドル(6,300億円)の緊急増資を実施するとのこと。
 やはり差し押さえや住宅担保ローンの延滞率が上昇しており、証券化商品の評価損が次々と発生。これら追加損失の計上で上場以来初めての最終赤字に転落したもの。

 米金融機関の混乱が終息に向わない限り、米景気への懸念は強まるばかりである。

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2008年06月05日

サブプライム関連、国内金融機関総損失額が

 サブプライムローン関連の損失額はそろそろ出尽くしたのであろうか?
 2008年3月末の国内金融機関で関連損失を計上したのは約50社。その総額は1兆9千億円超に達するといわれる。最近の証券化商品の価格はそれほど下落しておらず、今後の追加損失は限定的と見られている。

 上記損失の内容はサブプライムローンを直接の裏付けとする商品や同ローンで市場が混乱して価格が下がった証券化商品などの損失である。
 国内主要銀行8行で1兆円を上回り、特にみずほフィナンシャルグループでは6,450億円の損失を計上している。一方、野村ホールディングスは2,600億円を計上、保険業界で3,000億円、地方銀行や信用金庫で600億円弱となる。

 サブプライムローン問題はいくら終息に向かったとしても、膨大な損害を被ったあおりであちこちで死屍累々の光景が見られる。もう既に世界全体では景気減速による重篤な症状が横溢している。果たして重病人は何時回復できるのか。

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2008年06月02日

三井生命、サブプライム損失200億円

 三井生命保険の2008年3月期決算では2期ぶりに数十億円の赤字になったようだ。同社の最終赤字は06年3月期以来で2期ぶりとなる。07年は258億円の黒字であったが。

 やはりサブプライムローン問題に絡む損失が200億円超に膨らんだことが主たる要因であろう。このサブプライム関連損失では既に07年9月中間決算で16億円を計上。その後も証券化商品の損失が拡大する上に、株式相場の下落で保有株式からも損失が発生し上記赤字になってしまった。
 これにより本年夏以降に東証1部上場を目指していたが予定通りに上場できるか影響が出そうである。

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2008年05月28日

サブプライム問題〜国内金融機関1兆8000億円超の損失へ

 08年3月期決算で国内の金融機関が計上したサブプライムローン関連損失の総額が5月27日集計時点で1兆8000億円を超えたようだ。

 5月27日に農林中央金庫が08年3月期連結決算を発表。サブプライム関連の損失は1869億円に上ったとのこと。

 業種別では、主要銀行8グループで1兆588億円、証券業界は野村ホールディングスが2,620億円、損害保険大手5社が1,835億円となる。
 このほか消費者金融大手の武富士が296億円、日本政策投資銀行が114億円(07年9月末現在)、信金中央金庫163億円、イーバンク銀行161億円、地方銀行の常陽銀行(茨城県)165億円などと幅広い業態に及んでいる。5月30日に決算発表する生命保険大手を加えると、損失額はさらに膨らむ。

◇主要金融機関のサブプライム関連損失額◇

 みずほFG   6,450億円(みずほ証券の4,130億円を含む)
 野村HD    2,620億円
 農林中金    1,869億円
 三井住友FG  1,318億円
 三菱UFJFG 1,239億円
 あいおい損保   949億円
 住友信託銀行   793億円
 ※金融保証保険(モノライン)などの損失も含む


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2008年05月26日

サブプライムローン問題、世界の損失は

 「サブプライム・ローン」による各金融機関の損失の構成は、資産評価損貸し倒れ損失を併せたものである。
 世界の大手銀行・証券会社の08年4月発表によるサブプライム・ローン関連の損失額は、2,900億ドル(約30兆円)になるという。 そのうち、資産評価損は2,478億ドルと大半を占める。だが、資産評価損は実現したわけではないものの、何割かは確実に損失が発生することになると見られる。貸し倒れ損失は、すでに損失が実現したものである。
 損失が大きい金融機関をリストアップしてみると1位は、シティグループで、その損失額は409億ドル。損失額全体の約14%になる。第2位UBSで損失額は380億ドル。第3位メリルリンチの317億ドル。上位3社で何と損失額全体の38%にも達し手痛いダメージを負っていることが分る。
 また、損失額の地域別内訳を見てみると2,900億ドルのうち、米系1,419億ドル、欧州系1,250億ドル、その他(中国、日本など)で232億ドルとなっている。欧州系の銀行・証券会社の損失は米系に匹敵するほど巨額なものとなっている。CDOなどの証券化商品を、UBSやドイチェ銀行など欧州系の大銀行に積極的に販売したためである。




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2008年05月22日

国内大手銀前年比34%の減益

 三菱UFJ、みずほ、三井住友、りそな、住友信託、中央三井トラストの大手銀行6グループの08年3月期決算における連結純利益を集計してみると1兆8千6百億円となり、これは前年比34%減となる。
 そのうちサブプライム関連損失はトータルで9,800億円に達するという。まことにサブプライムローン問題による損失は凄まじいものである。国内金融機関(生保、証券など)全体の損失は1兆6千億円なので、約6割を大手BKが負担した形になった。

 09年度期はサブプライム関連の損失は大幅に減るとされているが景気減速のあおりを受けて、不良債権の処理費用増大、貸し出しの伸び悩みなどで13%の増益にとどまるとの見込みだ。
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2008年05月18日

欧米金融機関のサブプライム損失29兆円に

 08年5月15日までに出揃った欧米主要金融機関23社の08年3月期決算によると、サブプライムローン関連損失額1,365億ドルになるとのこと。この期は米国より欧州勢の金融機関の損失額が大きく計上されていて、欧州12社で537億ドルと前期比3割も拡大している。これは証券化商品などによってサブプライムローン損失が拡大化された影響が出てきたためである。
 結局、昨年7月以降のサブプライム関連損失を集計すると発表ベースで2,800億ドル(約29兆円)に達する。ただ、4月18日時点での米国勢中心の集計では約2,320億ドル(約24兆円)であったものが、欧州勢大手の相次ぐ追加損失の発表で29兆円まで膨らんでしまったものである。

 サブプライムローン問題は来年まで続くとの長期化を予想する声もあり、巨額増資や資産売却など大胆なリストラ策が遂行されて行くものと思われる。

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2008年05月04日

日本のサブプライム関連損失1.5兆円

 日本国内サブプライム関連損失を08年3月期で集計してみると1兆5千億円を超える巨額なものとなる見通しだ。

 これはサブプライム関連損失を発表した国内の大手銀行や地銀、信金信組、証券、保険会社などの合計額だ。欧米主要金融機関の損失合計額と比べると10分の1とかなり少ないものの、まだまだバブル崩壊後の足腰が弱い日本の金融機関にとっては経営への打撃は大きい。

 みずほフィナンシャルグループのサブプライム関連損失は5,650億円。やはりサブプライム投資が最も大きかったことが損失に表われている。
 次いで野村ホールディングスの2,600億円。農林中金の1,000億円。三菱UFJフィナンシャル・グループが950億円。三井住友フィナンシャルグループ930億円。あいおい損保836億円。住友信託銀行800億円と続く。

 欧米の金融機関と比べ国内金融機関は収益力が劣るため、サブプライムローン問題が重荷となり、今後の業務展開に大いに支障となる懸念がある。
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2008年05月03日

サブプライム禍・株安で上場地銀評価損1,600億円

 サブプライムローン問題及びその関連の証券化商品や株価下落の影響で、上場地銀の有価証券評価損は約1,600億円に達した模様。

 08年4月30日までに発表した上場地銀32行・グループの有価証券評価損を集計したもの。
 当然、非上場の地銀や信金、信組でも同様に多額の有価証券損失が発生していると思われる。
 上場地銀の評価損計上ベストテンは次の通り。
1位〜池田銀行225億円、2位〜ふくおかFG218億円、3位〜常陽銀行169億円、4位〜山陰合同銀行102億円、5位〜宮崎銀行80億円、6位〜南都銀行78億円、7位〜広島銀行75億円、8位〜滋賀銀行69億円、9位山口FG61億円、10位〜泉州銀行54億円と続く。
 1位の池田銀行はサブプライム関連債券は保有していないもののサブプライム渦による株安やREIT下落等による売却損である。ほかの地銀は多かれ少なかれサブプライム関連債券やその証券化商品における減損処理が大きく影響を及ぼしている。

 サブプライム問題で日本の地域金融機関隅々まで評価損の輪が拡大する。


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2008年04月25日

サブプライム関連損失、続々!

 サブプライム問題が表面化した07年7月から08年3月までで欧米金融機関(22社)の関連損失額は何と2,320億ドル(約24兆円)。今後、さらに拡大すると見られている。

 同期間の関連損失を個別に見てみると、1位はシティグループだ。約460億ドル(約4.8兆円)もの損失を計上。次いで大きかったのはスイスのUBSで累計で約370億ドル。3位は米メリルリンチの約320億ドル。以下170億ドル台でHSBCやAIGがランク付けされ、6位にモルガン・スタンレー、7位にJPモルガン・チェース、8位にバンク・オブ・アメリカ、9位ではワコビア、10位でドイツ銀行と続く。
 サブプライム関連の追加損失はまだまだ続く見込みで、国際通貨基金(IMF)が08年3月に発表したところによると、9,450億ドルに達するものと推計している。

 各金融機関の対策であるが、ワコビアが70億ドル、リーマン・ブラザースが40億ドルの増資を実施。JPモルガンは優先株の発行を企てる。併せて人員削減や不採算部門の圧縮等リストラも長期に渡り実施されることになっった。
 さて、景気悪化へのシナリオが幾分持ち直しの方向へと書き換えられるのは何時?
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2008年04月19日

JPモルガン、サブプライム関連損失60億ドル

 
 米大手銀行JPモルガン・チェースが08年4月16日発表した1〜3月期決算ではサブプライムローン関連の損失が約60億ドルに達したとのこと。

 それでも純利益は23億7,300万ドル(約2,400億円)となるがこれは前年同期比の50%もの落ち込みとなった。
 損失の内訳であるが34億ドルが住宅担保ローンや個人向けローンの延滞率上昇に伴なう貸し倒れ引当金を積みましたものと、26億ドルが債務担保証券(CDO)やLBO融資による評価損である。
 このようにサブプライムローン問題による収益の落ち込みは巨額なものになってしまったが、昨年の下半期に計上した関連損失を合計すると110億ドルに達する。しかし、同期間のシティグループやメリルリンチは300億ドルを超すと見られており、損失のレベルでは07年よりサブプライムローン証券化ビジネスを手控えていた分、救われた格好になっている。

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2008年04月15日

サブプライム禍関連世界の損失は

 08年4月8日、IMF(国際通貨基金)が発表した「世界金融安定性報告」ではサブプライムローン関連の世界の金融機関が被る損失は約9,450億ドル(約97兆円)に上るという。

 昨年11月のサブプライム関連損失の推計額は2,400億ドルであったものが随分と大きく膨らんだものだ。
 これは住宅価格の大幅低下額が加算され、さらに試算の対象を商業不動産担保融資にまで広げたことによる。
 今回の数字にはサブプライム問題が表面化した時点から、今後2年間に生じるであろうと見込まれる潜在的な損失を3月時点で推計したとのこと。

 なんとまあ、巨額な数字になってしまうものであるが、昨年11月ではここまでのことが予測つかなかったのであろうか? とすると今回の数字も半年経つともっともっと、巨額なものになっているかもしれない。
 こんな程度の予測しか出来ない為政者や世界の金融トップで大丈夫なのだろうか?

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2008年04月12日

サブプライム禍、邦銀損失拡大へ

 
 みずほフィナンシャルグループは4月11日、08年3月期の発表において、サブプライムローン問題関連の損失は5,650億円へ拡大したとのこと。みずほFGの業績下方修正は今期3度目となるが、当初の見込みでは過去最高益の7,500億円もの利益を予想。しかし11日の発表では前期比の半額、3,100億円となってしまった。
 主たる要因はサブプライム問題である。当然、三菱UFJや三井住友も下ぶれする可能性から避けられないであろう。

 サブプライムローンによる関連損失では、欧米の大手金融機関中心の兆円規模の巨額損失のオンパレードだったものが、ここにきて我が日本の3メガ銀行もエントリーしてきた感じである。
 06年度に公的資金を完済したばかりの各メガバンク。せっかく体力が回復しグローバルの方向に打って出ようとの矢先、とんだ躓きに遭遇したものである。
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2008年04月10日

金融機関、株含み益大幅減へ

 サブプライムローン問題による世界の株安。大手銀行6グループ(三菱UFJ、みずほ、三井住友、りそな、住友信託、中央三井トラスト)の2008年3月期末の株式含み益は前年比62%減の約3兆5千億円となった。もっとも、債券では1千億円の含み益が出ており前年同期では4千800億円の含み損から比べると全くの様変わりである。
 これは1年前と比べて、株価は下落した一方、長期金利は低下〜債券価格は上昇したことにより、株式含み益の減、債券含み益の増となったもの。

 また、生保大手7社(日本、第一、明治安田、住友、朝日、三井、富国)での国内株の含み益は前年比53%減の6兆5千200億円と急減。住友生命保険では何と69%減、富国生命保険で61%減、三井生命保険59%減、第一生命保険58%減、日本生命保険50%減と続く。朝日生命は1,900億円の含み益が一転、60億円の含み損へ転落した。

 日本のバブル崩壊直後、瀕死の状態だった各金融機関の財務状況。ようやくここ10年で病が癒えて来たかに思われたが、再び病魔に取り付かれてしまうのか、単なる腹痛ですむのか慎重な対処が求められる。

 この道はいつか来た道?では困るのだが。

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2008年04月02日

続々広がる欧米銀行の損失

 サブプライムローン問題がきっかけとなる欧米の主要銀行の追加損失がさらに拡大する。

 スイスの金融大手、UBSは08年4月1日、サブプライムローン問題の影響で、08年1〜3月期に190億ドル(約1兆9000億円)の損失を計上する見通しだと発表。すでに07年にサブプライム関連で181億ドルの損失を計上しており、総額で約370億ドル(約3兆7000億円)に膨らむ。
 この結果、1〜3月期に120億スイスフラン(約1兆2000億円)の純損失となる見込みで、新たに150億スイスフランを資本調達するとのこと。
 同じくスイスの大手銀クレディ・スイスは1〜3月期に赤字転落の見込みだ。
 一方、ドイツ銀行も1日、今年1〜3月期に25億ユーロ(約4000億円)の損失を計上すると発表。

 サブプライム問題の母国である米の大手証券会社の3月の4半期決算ではゴールドマン・サックスが20億ドル、リーマン・ブラザースが18億ドルとの損失を発表。4月中旬に発表予定のシティグループは1〜3月期で131億ドルの評価損が発生するとの試算をする証券会社もある。JPモルガン・チェースやメリルリンチの業績予想も引き下げられている。

 このように損失が拡大する方向では更なる金融システム不安が増大し、より一層の資本増強や、公的資金注入が求められて来る。


タグ:ドイツ銀行
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2008年03月13日

英国最大手銀行で1兆8千億円の損失!

 サブプライムローン問題よる巨額な損失は米国だけと思っていたが何とまあ英国でも1兆8千億円の損失が発生しているとは?

 その銀行は英銀最大手のHSBCだ。2008年3月3日の発表によると2007年12月期通期決算で172億ドル(約1兆8千億円)もの巨額な損失が発生したとのこと。やはりサブプライムローン関連の損失が中心となりそのための評価損や貸し倒れ引当金を計上したことによるもの。

 もっとも、スイスのUBSが既に07年12月期にやはりサブプライム関連中心に181億ドルもの損失を計上しており欧州大手金融機関への影響が大きく拡大してきている。
 ただ、さすが欧州の銀行、巨額な損失を出しながらも純利益は前期比21%増の191億ドルとなり過去最高益を更新したというから驚きだ。これはとりもなおさずアジアなど新興国が好調だったため実現したもの。

 米国の相対的地位がどんどん低下しているようだ。
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2008年02月19日

邦銀損失まだ増える

 サブプライムローン関連商品での日本の金融機関の損失額は確実に増えている。

 07年12月末には6,000億円に達していると金融庁は見込んでいる。同年9月末の2.2倍との事。この勢いはまだまだ続くと見られる。
 いわゆるサブプライムローンを組み込んだ証券化商品〜資産担保証券(ABS)や最無担保証券(CDO)を保有することによる価値の下落が一段と進行し、減損処理や引当金の計上、売却による損失などの合計額である。これらの損失は大手行で4,000億円弱で07年9月の3.3倍になるとか。地銀などの損失は280億円で同じく3.1倍に拡大。信金・信組で150億円、1.5倍となっている。これらの損失は実現損失と言われるが、これ以外にサブプライム関連商品の評価損も増えてきている。集計範囲や分類上の問題もあるがサブプライム関連商品の残高は1兆5,000億円強と見られるようだが、大手行だけで1,800億円も増加している。残高の増加は将来の損失リスク拡大の元となる。
 さらに金融庁では集計の対象となっていない米金融保証会社の格下げによる損失がある。これらを加えた大手8銀行の08年3月期決算での損失見通しは何と約7千億円にも上るという。

 このような事実はさらに次なる負の影響をもたらすことになるだろう。
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2008年01月23日

まだまだ増える、サブプライム損失

 1月22日に米大手銀行のバンク・オブ・アメリカワコビアが2007年10〜12月期の決算を発表した。

 それによるとサブプライム関連損失ではそれぞれ78億ドル、29億ドルを計上。バンカメの最終利益は前年同期比94%減の2億6,800万ドル、ワコビアでは同97%減の5,100万ドルであった。
 この結果サブプライムローンを巡る欧米の金融機関の損失は2007年10〜12月期までに総額で1,250億ドル(約13兆円)に達するようだ。
 つい1週間前まででは1,000億ドル(10兆円)と聞いていたわけだから、凄まじい勢いで損失額が計上されてくるものだ。
 
 もうそろそろ損失額は出尽くしたのかと思うがさにあらん。次なる不気味なサブプライム怪獣が出番を伺っている。こいつがまたまた大暴れするのかどうか?
 その名前が「モノライン」。こいつはサブプライム関連の有価証券の元利払の保証を行っているため、かかる業務を扱っている金融保証会社の経営問題が表舞台に登場するようだ。この結果、再び損失の底が見えなくなる事態が来そうである。

 まだまだサブプライム問題で大きくゆさ振りをかけられそうである。
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2008年01月19日

サブプライム危機〜メリルの赤字1兆円、ピンチだ!

 アメリカの大手証券会社メリルリンチの2007年10〜12月期決算で98億ドル(約1兆500億円)の赤字を計上した。合わせて一気に115億ドルの有価証券評価損を出す。
 すでに7〜9月期でも79億ドルの評価損を計上しているので7〜12月期計で償却費用は195億ドルに成らんとする。

 昨年12月に就任したジョン・セインCEOは積極的に迅速な対応を講じているようだ。このほか関連事業(メリルリンチ・キャピタル〜中小企業向け金融、メリルリンチ・ライフ〜保険事業)の売却も決定。同時に日本、韓国、シンガポール、クウエートなどから計128億ドルもの資金調達をまとめ上げた。
 
 まだまだ、サブプライムローン問題の解決の道のりは遠いのだろうけれど公的融資は一切当てにしないでダイナミックに対策を進める米の金融機関のしたたかさには驚かされる。

 日本の金融機関はバブル期の不良債権処理に10年もかかったのに。
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2008年01月18日

サブプライムローン関連損失拡大まだまだ続く

 サブプライムローンによる損失が世界最大のシティグループは昨年年末までに累計で約300億ドルに達したとのこと。メリルリンチも昨年10〜12月期決算で新たに約150億ドルの追加損を計上する。
 結局、欧米の大手金融機関20社の損失合計は累計で1千億ドル(10兆7千億円)を超えたようだ。

 まさに各社とも大規模な償却を進めて経営建て直しを計っており、また巨額損失の経営責任を取って最高経営責任者(CEO)の辞任のニュースも相次ぐ。
 しかし不良資産の全容解明はまったく困難な状況であり、今後もさらに損失が拡大する可能性は十分にある。

 シティグループのサブプライム関連損失及び対策を見てみると10〜12月期の関連損失は235億ドルで最終赤字は98億ドル超。このため145億ドルの増資を実施するがうち海外機関投資家宛てに125億ドルの優先株を割り当てる。配当面では10〜12月期では1株0.32ドルとし4割の減配となる。そしてグループ内の非中核事業を売却したり人員削減を継続して実施する。以上がシティグループが発表した骨子である。
 果たしてこれで損失を出し切れたかどうかは不透明限りない。
 
 行く手に青空が広がってくるのは何時になるのでしょうか?
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